【2025年版】キャンプ初心者が最初に揃えるべきギア10選|優先度ランキングと予算
「キャンプを始めたいけど、何から買えばいいの?」これは初心者が必ず抱く疑問です。
キャンプ用品店に行くと、テント、タープ、寝袋、マット、テーブル、チェア、ランタン、クッカー…。あまりの種類の多さに圧倒され、結局何も買わずに帰ってしまう方も少なくありません。
実は、最初から全てを揃える必要はありません。本当に必要な道具は意外と少なく、総額5万円程度で十分スタートできます。
今回、ベテランキャンパー100名に「初心者が最初に買うべきギア」をアンケート調査。その結果をもとに、優先度の高い順に10のギアをご紹介します。この順番で揃えていけば、無駄な出費を抑えながら快適なキャンプが楽しめます。
キャンプギアを揃える基本の考え方
ギアを選ぶ際の基本原則は「寝る・食べる・くつろぐ」の3つの行動に必要なものから優先することです。
優先度の決め方
- 最優先(赤):これがないとキャンプできない必須アイテム
- 優先(オレンジ):快適性を大きく左右する重要アイテム
- あると便利(緑):キャンプの楽しみを広げるアイテム
初心者が陥りがちな失敗
おしゃれなキャンプギアに目を奪われて、基本の道具を疎かにしてしまうケース。タープや焚き火テーブルなどは後からでも十分です。まずは「快適に寝られる」「最低限の食事ができる」「座って休める」環境を整えることが大切です。
優先度1位:テント
なぜ最優先?
テントはキャンプの基盤となる最重要ギア。雨風から身を守り、プライベート空間を確保する役割があります。レンタルという選択肢もありますが、年に2回以上行くなら購入した方が経済的です。
初心者におすすめの理由
- 1〜2人用のコンパクトサイズで設営が簡単(初めてでも20分で完成)
- 前室付きで荷物を置けるスペース確保
- 耐水圧1,500mmで急な雨にも対応
- 重量4.4kgでソロキャンプにも最適
- コスパ抜群で初心者に人気No.1
選び方のポイント
初心者は「使用人数+1人」のサイズを選ぶのがおすすめ。ソロなら2人用、2人なら3人用を選ぶと荷物を置くスペースができて快適です。また、設営のしやすさを最優先に。ポール2本で立てられるドーム型が初心者向きです。
優先度2位:寝袋(シュラフ)
なぜ最優先?
睡眠の質はキャンプの満足度を決定づける最重要要素。寝具が不十分だと、寒さや不快感で一睡もできず、翌日の活動に支障をきたします。ケチって失敗する人が最も多いアイテムです。
初心者におすすめの理由
- 快適温度5度で春夏秋の3シーズン対応
- 封筒型で圧迫感が少なく初心者も安心
- ジッパー全開で掛け布団としても使用可能
- 洗濯機で丸洗いできて清潔に保てる
- 収納サイズがコンパクト(直径24cm×41cm)
選び方のポイント
「快適温度」を必ず確認してください。限界温度ではなく快適温度が重要。行く季節の最低気温より5度低い快適温度の製品を選ぶのが安全です。初心者には封筒型が使いやすくおすすめ。
優先度3位:スリーピングマット
なぜ最優先?
地面の凹凸や冷気から体を守る重要アイテム。多くの初心者が軽視しがちですが、マットなしでは地面の硬さと冷たさで眠れません。寝袋とセットで考えるべき必須ギアです。
初心者におすすめの理由
- 厚さ2cmで地面の凹凸をしっかり軽減
- クッション性と断熱性を両立
- 軽量(約270g)で持ち運びラク
- 折りたたみ式で設営・撤収が簡単
- 低価格でコスパ抜群
選び方のポイント
初心者は扱いやすいクローズドセルマット(折りたたみ式)から始めるのがおすすめ。空気を入れる手間がなく、パンクの心配もありません。厚さは最低2cm、できれば3cm以上あると快適です。
優先度4位:ランタン
なぜ最優先?
夜間の安全確保に不可欠。テント内や食事スペースを照らすメインランタンは必須です。初心者には扱いやすく安全なLEDランタンがおすすめ。ガスやガソリンランタンは慣れてからで十分です。
初心者におすすめの理由
- 明るさ1,000ルーメンでサイト全体を照らせる
- 連続点灯時間11時間(HIGHモード)で一晩安心
- 単1電池4本で動作、予備電池も入手しやすい
- 調光機能付きで雰囲気も調整可能
- 吊り下げフック付きでテント内でも使える
選び方のポイント
メインランタンは800ルーメン以上の明るさが必要。調光機能があると便利です。電池式は管理が簡単で初心者向き。充電式も便利ですが、充電忘れに注意が必要です。
優先度5位:アウトドアチェア
なぜ優先?
キャンプ時間の大半は座って過ごします。快適なチェアがあると疲労が全く違います。地べたスタイルも人気ですが、初心者には腰の負担が少ないチェアスタイルがおすすめです。
初心者におすすめの理由
- 重量890gの超軽量設計
- 組み立て簡単、慣れれば30秒で完成
- 耐荷重145kgで安心の強度
- コンパクト収納(35cm×12cm×10cm)
- 長時間座っても疲れにくい設計
選び方のポイント
背もたれの高さで選びましょう。ハイバックタイプは快適ですが重く、ロータイプは軽量コンパクト。初心者には中間のミドルタイプがバランス良好。座面高は40cm前後が使いやすいです。
優先度6位:アウトドアテーブル
なぜ優先?
食事や調理に必須。地面に直接置くと衛生面や使い勝手に問題があります。チェアとセットで快適な空間が完成します。
初心者におすすめの理由
- 天板サイズ70×40cmで2人分の食事が余裕で置ける
- 高さ40/25cmの2段階調整可能
- ロール天板で収納時超コンパクト
- 木目調デザインでおしゃれ
- 組み立て簡単、1分で完成
選び方のポイント
チェアの座面高に合わせて選びましょう。ローチェアならローテーブル(25〜35cm)、通常チェアならミドルテーブル(40〜50cm)が使いやすいです。
優先度7位:クッカーセット
なぜ優先?
調理に必要な鍋やフライパン。家庭用でも代用可能ですが、専用品は軽量コンパクトで持ち運びに便利です。最初は基本セットがあれば十分。
初心者におすすめの理由
- 鍋・フライパン・皿がセットで一通り揃う
- スタッキング収納でコンパクト
- アルミ製で軽量(約500g)
- フッ素加工で焦げ付きにくい
- 2〜3人分の調理に対応
選び方のポイント
人数に合ったサイズを選びましょう。ソロなら500ml程度、2人なら1L以上がおすすめ。素材はアルミが軽量、ステンレスは丈夫で長持ちします。
優先度8位:シングルバーナー
なぜ優先?
お湯を沸かしたり簡単な調理をするのに必須。焚き火だけでも調理はできますが、天候に左右されず確実に使えるバーナーがあると安心です。
初心者におすすめの理由
- CB缶(カセットボンベ)使用でコンビニでも購入可能
- マイクロレギュレーター搭載で低温時も安定
- 五徳が大きく安定感抜群
- 点火スイッチ付きで着火簡単
- コンパクト収納(14cm×7cm×11cm)
選び方のポイント
燃料はCB缶(カセットボンベ)がおすすめ。OD缶より入手しやすく安価です。火力は2,500kcal以上あれば十分。点火装置付きが便利です。
優先度9位:クーラーボックス
なぜあると便利?
食材の鮮度を保つために重要。ただし、日帰りや1泊程度なら発泡スチロールでも代用可能。本格的なクーラーボックスは2〜3回経験してから購入しても遅くありません。
初心者におすすめの理由
- 容量28Lで2〜3人分の食材に対応
- 保冷力2日間(外気温30度環境)
- ベイルハンドルで持ち運び便利
- 椅子代わりにもなる頑丈設計
- 手頃な価格で入門に最適
選び方のポイント
容量は1人あたり10L程度が目安。保冷日数は使用環境で大きく変わるため、氷を多めに入れるのがコツ。ハードタイプが基本で、ソフトタイプは保冷力が劣ります。
優先度10位:焚き火台
なぜあると便利?
キャンプの楽しみを広げるアイテム。ただし、焚き火禁止のキャンプ場もあり、必須ではありません。バーナーで調理できるなら、焚き火台は雰囲気を楽しむためのもの。2〜3回キャンプを経験してから検討しても良いでしょう。
初心者におすすめの理由
- 組み立て30秒の簡単設計
- 底面メッシュで空気の流れ良好
- 別売りグリルで調理も可能
- 永久保証付きで長く使える
- コンパクト収納
選び方のポイント
サイズは使用人数で選びます。ソロ〜2人ならSサイズ、3〜4人ならMサイズ。素材はステンレスが丈夫で錆びにくいです。調理も楽しみたいなら、五徳やグリルが使えるモデルを。
総予算シミュレーション
上記10アイテムを揃えた場合の予算例をご紹介します。
| アイテム | 最低予算 | 推奨予算 |
|---|---|---|
| テント | 15,000円 | 20,000円 |
| 寝袋 | 8,000円 | 12,000円 |
| スリーピングマット | 2,000円 | 5,000円 |
| ランタン | 3,000円 | 5,000円 |
| チェア | 4,000円 | 8,000円 |
| テーブル | 3,000円 | 6,000円 |
| クッカーセット | 3,000円 | 5,000円 |
| バーナー | 5,000円 | 7,000円 |
| クーラーボックス | 4,000円 | 6,000円 |
| 焚き火台 | 8,000円 | 15,000円 |
| 合計 | 55,000円 | 89,000円 |
予算を抑えるポイント
最初は優先度1〜6位(予算約4万円)だけ揃えれば十分キャンプできます。クッカーやテーブルは家庭用品で代用も可能。焚き火台は2回目以降の購入でOK。段階的に揃えることで、自分のスタイルに合ったギアを選べます。
賢く揃えるコツ
1. まずはレンタルで試す
テントや寝袋はレンタルサービスも充実。1回3,000円程度でレンタルできるので、最初の1〜2回はレンタルで試してから購入するのも賢い選択です。自分に合うスタイルが見えてから買うと失敗が少なくなります。
2. セール時期を狙う
アウトドア用品の大幅セールは年2回。春先(3〜4月)のシーズン前と、秋冬(9〜10月)のシーズン終わりがチャンス。型落ちモデルなら3〜5割引で購入できることも。
3. 中古品も選択肢に
メルカリやヤフオクで未使用品や美品が多数出品されています。特にテントやチェアは状態が良い中古品が狙い目。新品の半額以下で手に入ることも。ただし寝袋は衛生面から新品がおすすめです。
4. 家庭用品で代用できるもの
- クッカー → 家庭用の鍋やフライパン
- テーブル → 折りたたみ式の家庭用テーブル
- 食器 → 紙皿や使い捨て容器
- クーラーボックス → 発泡スチロール(短期なら十分)
まとめ:段階的に揃えて自分スタイルを見つけよう
キャンプギアは一度に全て揃える必要はありません。まずは「寝る・食べる・くつろぐ」に必要な基本アイテムから始めましょう。
第1段階(予算2.5〜3.5万円)
テント、寝袋、マット、ランタンの4点。これだけあれば最低限のキャンプは可能です。
第2段階(予算+1〜2万円)
チェア、テーブル、クッカー、バーナーを追加。快適性が大幅にアップします。
第3段階(予算+1〜2万円)
クーラーボックス、焚き火台、タープなど。キャンプの楽しみ方が広がります。
何度かキャンプを経験すると、自分に必要なもの・不要なものが見えてきます。焦らず、自分のペースで少しずつ揃えていくのが、長くキャンプを楽しむコツです。
